現在位置:
日本郵政ホームの中の
東京2020への取組の中の
注目選手インタビューの中の
注目選手インタビュー Vol.4 (鍋島 莉奈選手)

注目選手インタビュー
Vol.4 (鍋島 莉奈選手)

東京2020に向けて日本郵便が注目する選手をご紹介します。
今回は、2017?2018年に5,000m、2019年に10,000mで日本一に輝いた鍋島莉奈選手です。2019年夏に負った怪我を乗り越え、先を見據える現在の心境を聞きました!

鍋島 莉奈(なべしま りな) 陸上競技(10,000m、5,000m)

鍋島 莉奈(なべしま りな)
生年月日 1993年12月16日
出身 高知県
所屬 日本郵政グループ女子陸上部
詳細ページURL 鍋島選手のプロフィールページ

Q:鍋島選手にとってこの2019年シーズンはどのような年だったでしょうか?

A:うれしいことも殘念なこともあり、いろいろと考えさせられた一年でした。
うれしかったのは、日本選手権で初めて挑戦した10,000m(2019年5月開催)で優勝できたこと。殘念だったのは、ドーハで開催された世界選手権のスタートラインに立てなかったこと。これは、この一年に限らず陸上競技人生の中で一番辛かったです。

Q:そんな辛い時間を乗り越えるために、意識したことはあったのでしょうか。

A:まずは時間が解決してくれるのかなということが一つ感じることです。そのほか、もちろん周りからの助けも必要だと思います。いろいろあるけれど、一番大切なのは自分自身を受け入れることなのかなって、苦しい時間を過ごしていて感じました。今回のことで陸上をいったん離れてみようと思ったり、実際に少しの間だけ、競技から離れさせてもらったりもしたんです。いろんなことに取り組んだ結果、自分自身の今の狀況を受け入れて消化できるかできないかというのが、苦しさを乗り越えるためのポイントなのかなって感じました。

Q:2019年からはチームキャプテンにもなられましたが、それによって変化したことはありましたか?

A:自分の弱いところはより見せないようになったところでしょうか。そう「した」というよりは、自然と「そうしなくては」と思った部分があったのかなとも感じます。
チームの中でも周りを見る機會が多くなり、結果として、チーム內外問わずいろんな人を見ていろんなことを吸収する機會が多くなりました。

Q:2017年にはロンドンで開催された世界大會に5,000m日本代表で出場されましたね。一番印象に殘っている事を教えてください。

A:(世界選手権に出場することは、)何もかもが初めてだったので、走り終わると、それまで自分自身では感じていなかった不安とか緊張とかストレスみたいなものが一気に出たような感覚があって。走り終わって解放されたときにすごく感じたんです、糸が切れたように、ずん、と。気持ちの面で負荷がかかっていたんだと、自分でもゴールしてから気づきました。國內レースだと、なかなか経験できない感覚だと思います。

Q:オリンピック出場というのは、選手にとってどのような価値があるんでしょうか。

A:「オリンピックに出場したひと」となると、競技に詳しくない人でも目の色が変わるくらいの反応がありますよね。自分自身もいろんな選手を見てきていますが、同じように、オリンピック出場経験のある人に対しては「こんなにも違うんだ」と印象の違いに驚きます。
私自身、世界大會出場経験という枠では同じところに入ることができたんですけど、オリンピアンとは何かが違う。何が違うんだろうな...って感じるんですけどなかなか分からなくて、きっとその差はオリンピックに出場しないと理解できないのだろうと思うようになりました。
そしてさらに、日本で開催される東京2020オリンピックに出場した選手となれば、ますます違った輝きになるのだろうなと想像しています。

Q:東京2020オリンピックに向けての目標ありますか?

A:足下の目標としては、今年の日本選手権では5,000m?10,000mともにきちんと結果を出していきたいと考えています。その先に、東京2020オリンピックがつながっていれば嬉しいですね。大會は延期になりましたが、引き続き目の前の課題にしっかりと取り組んでいきたいと思います。

Q:チームメイトの鈴木亜由子選手は一歩先にマラソンで東京2020オリンピック出場內定を得ていますが、オリンピックの話を2人ですることはありますか?

A:オリンピックに限らず特定の大會の話をすることはあまりないですが、競技の話はよくしています。練習メニューだったり、一緒に走ったレースの振り返りだったりとか、亜由子さんがマラソンの時にどんなこと考えて走っていたのかとか...何気ない時間帯によく話していますよ。とっても楽しいです。

Q:これからトラック競技を観戦する人向けに、10,000mのレース観戦時のポイントを教えてください!

A:レースでは、如何に自分の得意なレース展開に持っていけるかという點が勝負のポイントになります。それを念頭に、スタートから1,500mくらいは、誰がどの位置でポジショニング(位置取り)するのかということに要注目です。その後のレース展開に大きく響きます!また、最後の勝負所、だいたいラスト2周くらいに入る直前の選手は、自分が一番ラストスパートを仕掛けやすい場所に移動したりするんです。なので、その動きを見て、この後誰が出てくるか...とかをクイズみたいに考えられると、観ていて楽しいと思います。
國內?國外の差で言えば、國際大會はスピードが上がり、展開の揺さぶりもすごく激しくなって、日本で見ているレースとは全くと言っていいほど違うレースになります。國內レースは比較的展開が読みやすいですが、海外レースや世界大會になると、予想もそう上手くいかないです。トラック種目はそのあたりが面白いと思います。

Q:レース展開以外に、鍋島選手が観戦中に注目する點はありますか?

A:各選手のランニングフォームは見ていますね。あとはネイルをきれいにしている人とか、ヘアスタイルに凝っている人とかについ注目しちゃいます。そういう人ほど目に入るし、名前もすっと入ってきやすいです。
それから最近は、アメリカで活動する女子ランニングチームに注目しています。練習メニューの質が高く、體の仕上がりも筋肉量が多くて、ひょっとしたら日本男子選手が負けてしまうのではというくらい當たり負けしない強さがあります。

Q:ファンのみなさんへのメッセージをお願いします。

A:私を知ってくれて、応援してくださっている方々には、「ありがとうございます」という思いでいっぱいです。
いろんな方に応援してもらえるのはとっても嬉しいことなので、これからも応援し続けていただけるように、また、もっとたくさんに知っていただけるように、頑張っていきます。