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注目選手インタビュー Vol.2 (大谷 桃子選手)

注目選手インタビュー
Vol.2 (大谷 桃子選手)

東京2020に向けて日本郵便が注目する選手をご紹介します。
2人目は、車いすテニス界に彗星のごとく現れ話題を集める、大谷桃子選手です。

大谷 桃子(おおたに ももこ) 車いすテニス(女子)

大谷 桃子(おおたに ももこ)
生年月日 1995年8月24日
出身 栃木県
所屬 株式會社かんぽ生命保険
(西九州大學健康福祉學部スポーツ健康福祉學科4年在學中)
経歴 小學生のころからテニスを始め、高校在學中にはインターハイに出場。高校卒業後、病気から車いす生活に。父に勧められたことをきっかけに2016年から車いすテニスを始め、2018年にはアジアパラ大會シングルスで銅メダルを獲得。一躍、日本代表候補に躍り出た。

Q:病気の影響で後天的に車いす生活になられた中で、どんなきっかけでスポーツに取り組むまでに至ったのでしょうか。

A:治療の為もあって引きこもっていた時期は長く、薬の影響で寢たきりみたいな時期もありました。自分は病気がきっかけで車いす生活になったこともあって、事故で障がいを負った方が入院するようなリハビリ病院に居たことが無く、車いすで生活する人が周囲には全くいない狀況だったんです。そんな中で家にこもっている私を見かねた父が、車いすテニスの同好會へ連れて行ってくれました。そこで、楽しそうに普通に生活を送る車いすユーザーの方々に出會いました。當時、車いすで何をするにも親の助けが必要な自分に対して、車いすテニスプレーヤーの皆さんは自分たちで車を運転し、働いて、自由に日常を過ごしていた。そんな様子から「このような狀況に置かれているのは自分ひとりじゃない」という安心感を得て、自分自身と向き合えるようになり、私もきちんと社會に出たいと思うようになりました。それで、求人を探したのですが、「大卒以上」という條件が多くて。じゃあ大學へ行こう!と進學を決めました。

Q:そうして、佐賀県の大學へ進學したのですね。

A:実は、大學進學時にはテニス以外の競技をしようと思っていたんです。パラ陸上競技とかパラアーチェリーとか面白そうだなあと考えて、聲をかけてくれていた西九州大學に進學しました。

Q:2016年から本格的に車いすテニスを始められた大谷選手ですが、前回のリオ2016パラリンピックはどのような思いで試合を観ていましたか?

A:リオ2016大會の試合模様は、車いすテニスにしっかり取り組み始めて1年程経ってから、動畫配信サイトで観ました。リオ2016大會の頃にはパラリンピックに対する強い思いは持っていなくて......実は大會期間中、テレビ観戦すらしていなかったんです。

Q:どんなきっかけで東京2020パラリンピックを目指そうと意識が切り替わりましたか。

A:最初の頃は、大きく強い目標を掲げて周囲に自分の存在をアピールすることが必要で、「東京パラリンピック」と口に出しているような時期もありました。しかし競技を続け、同世代の國內選手と競い合っていく中で、「彼らに負けたくない。自分が日本代表として東京パラリンピックに出場したい。」と強く思うようになりました。 中でも、車いすテニスの日本女子トップを走り続けている上地結衣選手と対戦し、彼女に追いつきたいという気持ちが強くなったことが、特に大きなきっかけです。

Q:世界を目指すようになって、ご自身の中で変化したことはありますか。

A:勝ち負けで自分自身が喜んだり悔しがったりするだけではなく、周囲に対する恩返しの気持ちが強くなりましたね。スポンサーの皆さんや大學のある佐賀地域で応援してくださる方々に対して、「いい報告がしたい」という強い思いが、自分の根っこにあるような気がします。大會1回1回の結果を追求するため、そこに繋がる練習姿勢も変わってきました。

Q:夢や目標にアプローチする上で大事にしている考え方はありますか?

A:「練習は裏切らない」ということです。
大學生選手として活動する中で、時間も金銭面もほかの選手に比べて制約が大きく、試合の數がこなせないなど悔しい部分もありましたが、限られた試合數の中で集中して、結果を積み上げることができました。これは、學業と両立させながらしっかり練習を積んできた努力に裏打ちされたものだと思って、自分の支えになっています。東京2020パラリンピックの代表になるためには、出來るだけたくさんの試合に出場してポイントを積んでいかなければならない、厳しいレース環境が続きます。そのような中でも、試合に偏り過ぎず練習時間もしっかり確保することを大事にしています。

Q:車いすテニスの競技を観戦する上での注目ポイントを教えてください。

A:海外選手は球速が速く、パワーで押し切るタイプが多い。海外選手に比べて日本選手は小柄でパワーも劣ることが多いです。でも、実際は日本選手が圧倒的な結果を出すゲームがたくさんある。それを葉えるのがチェアワーク(車いす操作)で、その技術の高さを是非見てほしいです。また、車いすテニスはほかのパラリンピック競技に比べて、障がいの度合いに応じたクラス分けが少ないんです(男子?女子?クアード=四肢麻痺の3つのみ)。歩ける程度の障がいで車いすテニスをしている選手もいますし、選手ごとに身體狀態の良し悪しにかなりばらつきがあります。私は普段から完全に車いす生活で、狀態の度合いとしては重いほう。そのような環境の中で、いかに狀態の良い選手に勝っていくか。戦略を立てて戦っているので、注目していただけると嬉しいですね。一言で「パラリンピック」といっても、個々の選手が持っているストーリーはかなり違うので、そういった部分も合わせて観ていただけると、より楽しめると思います。

Q:テニスは競技時間が長いスポーツだと思いますが、集中力を保つために意識していることはありますか?

A:自分自身は、短気で集中力も保ちにくい性格だと思っています。一方で、プレースタイルは競技時間が長くなりやすいタイプ。なので、現在はもっと短期決戦に持ち込めるように、コースをきれいに突いてコートの角へ球を入れていけるよう、トレーニング中です。相手が拾いにくい場所へ球を打てれば短期決戦に持ち込めるので、精度の高い戦い方を身に著けて、東京2020パラリンピックまでにスタイルを確立したいと考えています。

Q:東京2020パラリンピックに向けて、決意を聞かせてください。

A:まずは日本代表の內定をいただけるように、選抜日である6月8日までどこまでポイントを伸ばせるかというところを意識して、一つ一つの試合に臨んでいきます。東京2020パラリンピック日本代表になれたら、ダブルスでは金メダル、シングルスはベスト8を目指して頑張っていきたいです。

Q:応援してくれるファンの方々へメッセージをお願いします。

A:大學の近所にある川久保郵便局によく行くのですが、「大谷選手ですよね?」って聲をかけてもらえることがあって、とっても嬉しいです。応援されると燃えるタイプなので、どんどん話しかけてください!
応援してくださる方の為にも、東京2020大會で活躍するのはもちろんのこと、その先も世界でさらに活躍していけるように頑張っていきたいと思います。応援のほど、よろしくお願いします!